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ろうそく足

ろうそく足はFXで最もよく使われているチャートです。 ろうそく足はそれ1本で設定した時間内の始値(OPEN)、高値(HIGH)、安値(LOW)、終値(CLOSE)の4本値の値動きを時系列に沿って視覚的に表示したものです。

ろうそく足は100年以上前に開発されている日本製のテクニカルツールで、ローソクに似た形からその名が付けられていますが、現在では海外でも”キャンドル・チャート(Candle Chart)”の名称でよく知られた人気の高いチャートです。欧米ではバーチャートを 使う人も多いんですが、結構欧米人の中でもこの日本製のテクニカルツールである ろうそく足を使う人が多いと聞きます。

ろうそく足には大きく分けて陽線と陰線というものがあります。
陽線というのは上昇を表すろうそく足で、陰線というのは下降を表すろうそく足になります。今回はこの青が陽線ということで 赤が陰線ということで、お話を進めていきたい と思います。

例えばこちらの陽線であれば、このようなろうそく足ができた場合どのように分析するかというと、まず陽線なので「最終的には上に上がった」ということになります。始値がローソクの太い部分の最下部ですね。そして一旦下がってから上に上昇して最終的にはローソクの太い部分の最上部(終値)で値段が終わったということになります。

そしてこのちょこっとした部分をヒゲといいます。ヒゲがないローソクの方が少なく、基本的にはヒゲが上下に出てくると思います。
始値があって安値をつけて、高値まで上がって終値で終わったという動きが、例えば1時間足なら 1時間の中でこういう動きをした、1分足なら1分足の中でこういう動きをしたということになります。

今度逆に陰線の場合には下がっていくローソクになるんですけど、始まりがローソクの太い部分の最上部ですね。そして1回高値をつけて、安値まで下がってからちょっと戻してローソクの太い部分の最下部(終値)で終わったということになります。 これがまず基本的なろうそく足の見方です。

次に、ろうそく足から得られる3つの情報があります。

1.相場のエネルギーがわかる

基本的にろうそく足の大きさを見ると勢いがあるのかないのかということがわかります。ろうそく足が小さいときっていうのは、相場にエネルギーがない時です。勢いがないというふうに思ってもらっていいです。 ろうそく足が大きい時というのが相場に勢いがある時ですね。

注意しなきゃいけないのは こういう小さなろうそく足の時です。小さなろうそく足のときというのは 基本的に相場に勢い、エネルギーがありませんので、あまりトレードをしやすいところではありません。あまり小さなろうそく足に なってしまった時には、エントリーはちょっと 様子見して、今までのローソクよりも大きいローソクが出るまで待つのが賢明です。それから大きなローソクが出た後にエントリーをどこでしたらいいかを考えます。

2.反対勢力の存在がそこにあるのかないのかがわかる

例えばこのような上のヒゲが長い陽線があったとします。実体(ローソクの太い部分)が少ししかないんですね。 動きとしては一回下に下がったけど 上昇しました。ところがかなり下がってきて、ここで止まりましたという動き。これが何を表しているかというと、上の長いヒゲの部分が非常に長いということはヒゲの上のほうに強い売りの勢力があるということなんです。こういったヒゲの長さを見ることでレジスタンスの強さとか、サポートの強さを見ることができます。

反対も同様です。こちらが陰線だとすると、ローソクの太い部分の最上部から始まって1回上に来ましたけど、ずどーんと下げられて、最終的にはこのサポート勢力か何かがあって、ヒゲの最下部のあたりの買いが強くて、戻ってきて終わったということになります。ヒゲの下のほうに強いサポートの勢力がある、買いの勢力がある、というのがこのローソクを見ることでわかると思います。

他に、上も下も同じくらいの長さのヒゲが出ている場合もあります。こういう時にはエネルギーが、売りと買いが拮抗している状態というのがわかると思います。いわゆるレンジ相場の ろうそく足の形になります。例えば日足でこういう足が出てるとしたら、この中で上に行ったり下に行ったり、ごちゃごちゃ動いてトレードしづらいですよね。どっちかに勝敗がつくまでは ちょっと様子見ということでもいいと思いますし、この中をトレードするのであれば、こういう形のなかで今トレードしているという意識を持つことが大事だと思います。

3.エントリーの シグナルの情報として使える

「ピンバー」というのがあります。ピンバーが例えば天井圏とか底値圏とかで出ると反転する、1つのシグナルサインだ というふうに言われてます。ローソクの実体が少なくてヒゲが長い、特に下に下がっていくんだとすれば、上ヒゲの方が長いのがピンバーです。

もうひとつ、これもよくあるんですがいわゆる「ハラミ足」というものです。海外でもハラミとかインサイドバーと言います。例えば陰線があり、ここから右側に1本2本3本目までがこの陰線の高値と安値の中に全部すっぽり入っています。こういうのをいわゆるハラミ足、インサイドバーといいます。こうなった場合に何を気をつけなきゃいけないかというと、高値と安値の間はハラミの中になるので、わりと不規則な動きをすることがあります。この幅が少なければ様子見をして、どちらかに抜けてから、ハラミをブレイクした後にエントリーをしましょう。そうすると落ちていきますよ、というのがこのハラミの見方ですね。

以上がろうそく足から得られる3つの情報というお話でしたが、ろうそく足を単体で見るのではなくて、水平線と併用することが大事です。